夫が家を建てたいと言い出して1ヶ月後、一流企業と云われる企業が建てているモデルルームに行ってみた。6社が建てているので色んな所から違う事を小出しで聞いてみたかった。
初めに入ったモデルルームはアイホーム(地元のメーカー)。ここは夫の職場の人も建てていて凄く良かった。見せる所、隠す所、収納等々…。だからまずこのメーカーから見た。ここでは細かい話はせずただ世間話をしただけで終わってしまった。ま、私達夫婦にはまだ建てる土地がないから仕方がないんだけれど。でも数日後に希望の場所の売地を郵送で送ってきてくれた。
次に入ったモデルルームは東日本ハウス。他のハウスメーカーがモダンで今時のモデルルームを建てている中和風だったのが気になったらしい。東日本建設のスタッフは基本的にただいるだけで、スルーされていたけど勇気を出して聞いてみた。まず、私達夫婦はまだ土地を持っていない、何も知識がない(私はまだ建てる気がないのでネットでも調べてもいない)、銀行からの借り入れの仕方や、建てるまでの流れ。すると結構親切に教えてくれた。
まず、先に土地を買う前までに建てたいメーカーを決めておくこと。土地と建物を一緒に借入する場合、土地を契約後(頭金を支払って)1ヶ月以内に全額を支払わなくてはならないらしく、それまでにハウスメーカーを決め間取りを決めハウスメーカーとの契約をしないといけなくなるから失敗してしまう可能性が高くなるとのこと。
<なるほど、失敗はぜひとも避けたい>
銀行借り入れはまず必ず仮審査があるということ。でないと、契約した後にその金額支払えませんとなる可能性があるので、自分たちがいくらまで借り入れができるのかを知る目安にもなるらしい。
<ふむふむ>
銀行は自分たちで仮審査を出してもいいし、どのメーカーでもだいたいその時に金利の安い銀行等を把握しているからハウスメーカーで頼んでしてもらってもいい。
<これはわざわざ銀行まで出向かなくてもいいので楽かも>
ついでに仮審査の時は自分たちの予算より多めに設定しておくことが重要。家を建てる上でオプションを後から追加したくなる事があった時に仮審査で通した金額を上回ると本審査が通りにくくなる(通らないケースが結構ある)らしい。
<借り入れができなくなるのは困るが、予算を上回るのも嫌だ>
ハウスメーカーとの契約の際、契約金(頭金)がだいたい100万現金で必要。頭金を入れれない場合は銀行からの借り入れに盛込むことも可能だけれど、基本は現金。
<いや、私建てる気ないので、そんな大金用意できません>
と心の中で思いつつ、いやきっと対応してくれていた営業の方もわかっていたはず。それでも親切に他にも色々と教えてくれた。
家を建てるにはいくら必要なのか。坪単価80万の家を36坪建てるとして、2880万。そこに土地代、諸経費も事細かに現実的な金額で足してくれての総額を出してくれたのですが、私には坪単価って何???というのが理解できなかった。初めて聞く言葉だった。けれど、結構東日本ハウスさんに長居して疲れたのであえて訪ねなかった。体力を消耗してしまった。自分から聞いといてごめんなさい。
疲れながらも次は役所広司でお馴染みのダイワハウス。リビングが面白いつくりをしていたけど、実用性のないリビングだなぁ…と見ていると若いお兄さんが対応してくれた。若いお兄さんにまずは土地がないことを話すと建売を勧められた。だけど自分達の希望する土地からは離れていたので、金額の目安程度にチラシをいただいた。ついでに「坪単価」の意味を聞いてみたがよくわからなかった。今思えば、彼はちゃんと丁寧に説明してくれたのだと思うけれど無知の私では理解が全くもってできなかっただけだろう。理解力がなくてごめんなさい。
そしてその日の夜、私が気にしていた収納の本をわざわざ家まで届けてくれてありがとうございました。モデルルームから遠いのに。
私達夫婦はモデルルームを見て回るのにこんなに時間がかかると思っていなかったので、次で最後に…。6棟を3時間で回れるだろうと思っていたら、既に4時間もこの時点で経っていた。
夫が1番外観が好みという一条工務店。入ってすぐに営業が付き、こちらが何も尋ねる前に性能や特徴等々をずっと説明してくれた。これはこれで新鮮だった。高気密・高断熱・全室床暖房・二重ガラス・太陽光パネル(屋根と一体型)・防蟻剤の木材・標準で鏡面仕上げの諸々。正直、もう既に営業時間過ぎているのに熱く語ってくれた。最後のほうでようやく「坪単価って何ですか?」と聞けた。絵を描きながら説明してくれたので、理解できた。坪単価とは、家を建てる総面積の1坪の金額との事だった。そこには他のハウスメーカーの場合台所や洗面台、お風呂等モデルルームの物は殆どオプション(追加料金が発生)するが、一条工務店の物は殆どが標準だから追加料金がかからない、とのことだった。今回は時間がもうないので、次またお話をさせてくださいと、日時を決めて一条工務店を後にした。
帰りがけ夫とどこのメーカーが気になったか話した。1番魅力を感じたのは一条工務店で一致した。他のハウスメーカーが坪単価80万からのところ一条工務店は63万かららしく、勿論80万円代まであるらしい。63万円でも充分高いが、全室床暖房や、屋根やカーポートに大容量の太陽光を載せれることしかも屋根と一体型、熱交換型換気システム(ロスガード)今日説明を受けた全てが魅力的だった。
が、何度も会いお互い話をすればするほど、私の心は離れてしまった。
ロスガードがでかいこと。サイズは曖昧だけれど多分0.5畳位。だけどそのスペースすら惜しかった。
床下暖房は和室にも張り巡らされているので畳を張り替える時も一条工務店でお願いしないといけないし、実際住んでいる人の所にお邪魔した時、床暖房は宮崎では熱いくらいらしい。しかも床に張り巡らせてるチューブが集められているところをローカの壁にしたら少し出っ張っていてもったいなかった。
そして何より凄く営業の方が押していた大容量発電は実は既に全取りをしないかも…という話が内々で分かっていたのを公表される前に売りたいだけったった、ということがわかってしまった。また、家の契約を取りたいがため、「土地はどこでもいい、妥協も必要だけど、家だけは一生住むものだから妥協しない方が良い。」と土地も含めて住むのは一生なはずのものをちぐはぐなことを言うようになってしまった。そして毎回、両家のどちらかからの援助若しくは同居のことを聞かれ、うんざりに。毎回、「どちらもありません。夫の収入のみ」と答えなくてはいけないのも億劫になっていった。
正直、凄く良い!!と最初思っていたため、色んな意味で私は最終的に心が離れていき、分不相応な高級住宅であるとも夫に伝えた。夫としては工場で作っているのに完成までに一年半かかると言われたことで、却下だったようだ。